ベトナムからの現地報告 その2

ベトナムに調査に行っているスタッフ現地報告のその2です。
主観も入っていると思いますが参考に。


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1月16日から18日までにかけて、ホーチミン市から約2時間半ほどにあるブンタウという町を訪れました。こちらもホーチミン市と勝るとも劣らない発展振りです。
なんといっても、高層ビルと車の数が急激に増加しております。


ホーチミンとの大きな違いは、周囲を海や、山で囲まれていることでしょう。
豊富な水産資源や天然資源に恵まれているのも特徴です。
昨年訪れた時に、ブンタウは、ベトナムの中でも最も好景気に沸いているという話もチラホラ(今は知りませんが)耳にすることもありました。


その証拠に、ブンタウの中心部にある湖を近々埋め立てて、ディズニーランドを建設する計画まで打ち出されています。
詳しくはわかりませんが、建設されれば東南アジアは元より、社会主義国でも初のディズニーランドになるでしょうね。

しかし、いくら発展中とはいえ、まだまだ開発しなければいけない問題は山積みです(特にインフラ)。
この計画が実現するのも、少なくとも後10年はかかるでしょう。


また、近年は油田の開発のために、ロシア、フランスなどを中心とした知識人が、この町に住み着いています。
そのため、ブンタウ人は、ホーチミンの人よりも人懐っこい性格をしています。


ベトナムでの外国人のイメージ(ベトナムでは外国人=アメリカ人かフランス人かロシア人か中国人)がそうだからか私の顔が濃いからかはわかりませんが、町を歩いていると「君はアメリカ人?フランス人?」と問われることがりました。
ベトナム随一の国際都市となることも期待できそうです。


しかし、残念ながら今回ブンタウを訪れて感じましたが、日系企業もこれから、新興国での国際競争に苦戦しそうだなと思います。
ホーチミン市でもそうなのですが、ブンタウでは多くの韓国系の企業、果ては韓国語教室なども多く見受けられました。
車もHYUNDAI、液晶テレビもSUMSUNの商品が多く並んでいました。


今、ベトナムでは、5万人ほどの韓国人在住者がいるといわれています。おそらく韓国はベトナムと文化的に近い(儒教が国教的な感じだったり、香辛料を使った料理)ことが理由であるのかもしれません。


さらにベトナムでは、日本のアニメは絶大な人気を誇っていますが、芸能関係は圧倒的に韓国が人気を博しています。日本の漫画が原作のドラマ、「花より男子」は日本版よりも韓国版のほうが人気があります。


おそらく、多くの人は日本食は海外でも人気だから、外食産業をやればいいとお思いでしょうが、これもなかなか難しそうです。


私は毎回ベトナムへ来ると思うのですが、ベトナム料理というのは、非常に特殊です(すごくおいしいですが)。タイ料理や、四川料理に似ているといえばそこまでですが海外の食をベトナム人風にあわせるには相当の技術が必要だと思いますし、


そもそもベトナム人は伝統料理以外はあまり口にしません。かつて日本で言われた「食の欧米化」ということも私個人的には聞いたことがありません。


フランス統治時代にもたらされた、フランスパンは今でも食卓によく見かけられますが、パンの中にベトナム人好みの具材を入れた「バンミー」という食べ物を独自的に作り上げてしまう次第です。


昨年まで結構見かけていた日本料理店も、今では高級寿司屋のみが生き残っている感じです。こちらの知人に聞いたところ、日本料理店を試みた人々が、泣きながら帰国していったということもけっこうあったみたいです。


ただ、発展している、注目されている国だからという理由だけの、この国に進出することは極めて難しいことなのかもしれません。





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