【公務員からの教え 2-2】 入庁式1 決意新たに

ついにやってきたこの日、大阪市役所への入庁式。
なんだか、
公務員を目指そうと思ってから→公務員試験→合格→この日
とあっという間の出来事すぎて当日になっても実感があまり湧いてこなかった。
入庁式の場所は、年によって異なり、この年はJR天満橋駅近くにある北区役所の市民ホールだった。

正直これにはガッカリした。
確かこの一年前は、淀屋橋の中央公会堂の大ホールで入庁式があり、テレビのニュースでも入庁式の様子がちらっと流れていて、そのいかにも豪華ながらも厳かな式に憧れを覚えたものだった。
それが自分の入庁式の年はフツウの区役所ホールとはやはりガッカリする。
入庁式は、採用職種別にアイウエオ順にそれこそ学校の卒業式のようにパイプ椅子が並び座らされた。
ただやはり大卒だけでなく、高卒採用、専門職採用まで一同に集められた入庁式だったので、全体の数では1000~1500名と椅子の圧倒的な数にはちょっと驚いた。
まあ目算なので採用人数は違うかもしれないけど、とにかく大勢の新人職員でホールは溢れかえっていた。
式自体は10時から始まり、市長挨拶、新人職員の宣誓?宣言などおよそ想定どおりの内容で粛々と進んでいった。
正直お決まりパターンすぎて『おっ~』と感動することもなく。
ただ、やはりこれだけの新人職員が大勢いる場に身をおくと、必然的に身が引き締まってくる。
席の近くの同じ採用枠(大卒事務職枠)のやつらと話をしてみると、やれ大阪市大卒だ、阪大卒や、銀行で何年か働いていた元銀行マンや、公認会計士の卵やと、良いキャリアの連中ばかりだった。
しかもどこからどうみても頭が賢そうな顔をどいつもこいつもしているし、出身大学も関関同立の私立組すらあまりいないというか、そもそも私立出身者が多くない。
つまり見た目からも実情からも「バカっぽく見える」同期生が見当たらなかったわけだ。
「こんな頭の良さそうな連中がライバルだったのか・・・」
と今更ちょっとビビってしまった。
ほんとよく合格できたな、と今でもよく思う。まさに奇跡だったんだろうあの合格は。
続く。
【まとめリンク 第2章 入庁】
1 入庁1週間前
2 入庁式1 決意新たに
3 入庁式2 労働組合の勧誘
4 意味のない新人研修の始まり
5 日々飲み会に精進
6 新人研修とは何だったのか
7 希望配属先面談
8 配属辞令の交付
9 運命の分かれ道
10 局内研修の開始
11 局内研修
12 福祉か保健か

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