【公務員からの教え 2-5】 研修より日々飲み会に精進

3週間の日程で行われている新人研修。
毎日毎日代わる代わるヤル気をまるで感じない課長クラスからの講義は続いた。
講師(ほぼ課長クラス)の入室

全員で一礼

講師が立ちながら簡単に自己紹介


『では、座らせていただきます。』と言い、あとは資料をただ講義終了まで棒読み
こんな感じで1コマの研修が進んだ。
大学の講義や資格学校の授業などは、ほぼどの講師も立って講義をするのが当たり前なので、ある意味座りながら講義をされる姿は斬新にさえ見えた(笑)
ただ、やはり座りながら資料を棒読みしているだけでは、講師の声も通らないし、身振り手振りを交えた迫力も何もないため、受講生(新人職員)の心はなかなか掴めない。
そしての代償(結果)として多くの受講生がいつのまにか眠りの世界へと導かれてしまうのがいつのまにか日常的な光景になっていた。
なにせ講師の棒読みの声が朗読というかバックミュージックみたいで晴れた天気のいい日は心地いいものだから(笑)
そんな日々の何ともメリハリのない、ゆるい新人研修の一番の楽しみは日々研修後にやっていた同期生同士の飲み会だった。
別に強制でもないし、誰から開催しようという訳でもなかったのだけど、研修は定時の17時半ごろには終わるので、何となく研修帰りに何人か、ときに20人ほど集まって飲んだりお茶をしたりした。
わたしも飲み会は全く嫌いではなかったし、同期生と今のうちに仲良くなりたかったので、それはそれは日々飲み会にあけくれた。
明けくれた理由はまわりの同期生もほぼ同じ考えからだったと思う。
「この研修が終わったらそれぞれの職場に配属されてしまうのだから、いまのうちに同期生と仲良くなり、楽しくやっておこう」と。
そしてさすがに毎日毎日飲み歩いていると、深く付き合える同期生が何人も出来てきて、研修自体に行くが妙に楽しくなってきた。
正確には「研修」が楽しいのではなく、「同期生」と会いおもしろおかしく話せることが。
やはり同期生とは特殊な繋がりを感じられる関係のようで、あの新人研修から10年以上たった今でも同期生とは仲良くさせてもらっている。
わたしにとってはかけがえのない友を見つけられたことは新人研修の大きな収穫だった。
そして気がつけば研修も2週間が過ぎ、残り1週間。
いよいよ配属先が発表される間近だ。
続く
【まとめリンク 第2章 入庁】
1 入庁1週間前
2 入庁式1 決意新たに
3 入庁式2 労働組合の勧誘
4 意味のない新人研修の始まり
5 日々飲み会に精進
6 新人研修とは何だったのか
7 希望配属先面談
8 配属辞令の交付
9 運命の分かれ道
10 局内研修の開始
11 局内研修
12 福祉か保健か

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