川越まつりの感想

今日、たまたま山手線に乗っていたら「10月16日、17日川越まつり開催」というポスターを見たので、埼玉県の川越まで川越まつりを見に行ってきた。
川越まつりは、関東三大祭の一つで360年前から開かれている国の重要無形民俗文化財というありがたいお祭り。
毎年、この日になるとNHKやらでニュースや旅行・紀行物の特番でよく見るので前々から一度行ってみたかった。
しかも今日は宵山があるということで夜に行ってみた。

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JRと東武線の川越駅から歩いて15分くらいのところがメイン会場。
さすがに有名なことだけあってものすごい人。
山車の周りは歩くのも大変。

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出店(でみせ)の数もすごく、関西ではあまり見ない出店もけっこうあった。
関東の出店を今日初めてじっくり見たけど、全体的に関西の出店より「やる気」を感じる。
料金は全般的に安く、しかも量も質もきっちり考え作られていて、焼きそばでも大盛りは当たり前。関東の出店がここまで凄いとは恐れ入りました。

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町会ごとに様々な山車(だし)がある。
何でも山車ごとに祭囃子(まつりばやし)の流れがあり、その曲に合わせて「おかめ」や「ひょっとこ」「獅子」が舞を披露する。

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この舞がすごい。
とにかくどの山車の舞も非常に優雅さを保ちつつ滑稽さもあり非常に非常に素晴らしい。山車の上で舞われる舞にここまでじっくり見とれてしまったのは生まれて初めて。

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山車は18時から19時までは通りに飾り置きされる。
そして19時半から2時間、山車が各町会をぐるぐる回りだす。

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19時半になり山車が動き出すと宵山の最大の見所、「曳(ひ)っかわせ」が始まる。

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これが「曳(ひ)っかわせ」。
山車と山車が道ですれ違うときに、山車と山車を向かい合わせにし、囃子と舞いを披露し合う。
この曳っかわせが非常に舞同士のかけ合わせリズムがよく、とても優雅でこれまた素晴らしい。
この曳っかわせが1回につき約3分~5分ほど行われる。

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曳っかわせの舞をする天狐?
関西方面ではあまり見ないタイプの舞だった。

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曳っかわせをし合う天狐とおかめ。
互いが互いの良さを出そう、尊重しようとするように見えとにかく素晴らしい。

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曳っかわせを山車の周りからも盛り上げる。
盛り上げ方も品がよく、決して舞や山車よりも全面には出てこようとはしない。

今回初めて川越まつりを生で見たけど、ここまで素晴らしい祭礼はそうそう見たことがない。
関西の有名祭(祇園祭、天神祭、時代祭)と比べても、はっきりいってこの川越まつりが一番伝統を感じさせ、しかも地域住民の祭への愛着が感じられる。
この祭こそまさに日本の「祭礼」と呼ぶにふさわしい素晴らしい祭だろう。
たまたま電車でポスターを見かけなかったらこの祭を見ることができなかったかと思うと、今日は何とも運がいい日だとつくづく思う。
それに先週見た地元のヤンキー祭とはあまりに雲泥の差がありすぎて、比べるのも非常に失礼だろうけど、これこそ日本の祭、祭礼だと強く感じた。
明日夜も夜の「曳っかわせ」があるそうなので、近くの方はぜひ見にいってください。
祭好きの自分が断言します。本当にこれは素晴らしい祭礼です。

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