特に目的のない留学について

公務員を退職したら、
とりあえず留学をしてみたい
という声をちらほら聞きます。
留学自体は語学勉強になることはもちろん、新しい見聞や知識を大いに得られますのでいいのではと思います。
ただ問題と感じるのは、一体何の目的のために留学し、帰国してから何にそれら経験を活かそうと考えるかということです。
特に公務員を辞めて留学するということは社会人の海外留学な訳ですので。

例えば学生の方が
一度日本以外の外の世界を見てみたい。
きっと自分の知らない新しい発見や驚き、感激があるはずだ

と海外留学にとりあえず行ってみたいから行きます、と出かけるケースがありますが、あれは時間にも余裕があり、見るもの知るもの全てが勉強、という前提の学生さんだから許されることです。
これをそのまま公務員を辞めて留学するケースに当てはめるのはどうかなと思います。
仮に退職後に転職を考える場合、民間企業から民間企業の転職よりもやはり難しくなる傾向がありますので、とりあえず留学してきます というのは転職活動にはプラスには作用しません。
今まで仕事を頑張ってきたご褒美に行くだけです
と完全に割り切って行くならともかく、特に主だった目標もなく、とりあえず行きたいから行く というのはちょっとどうなのでしょうか。
例えば、公務員プラスに載っている退職経験談インタビューの斉藤さんは、病気で休職し、そのまま退職された後にデザイナーになるべくデザイン留学にイギリスに行かれました。
そして、無事に留学課程を全て終了され帰国後、留学で学ばれたことを転職活動に活かされ転職に成功されました。
「留学の目的は?」という明確な答をすぐに見つけるのは難しいかもしれませんが、とりあえず海外留学に行こうかなと思うなら、ついでにとりあえず何かしらの目的は欲しいところです。
ちなみに一般的に、転職市場では、特に目的のない留学期間は、プー太郎をしていた期間に近い扱いを受けます。
そのため留学を考えられる方は、やはり何かの目的を持って行くようにする必要があります。

社会人の留学には目的が求められる

と認識いただいて間違いないと思います。

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