大阪市の事業仕分けに思うこと

12月に入り仕事やら出張やらが忙しくなりすぎたためブログ更新ができなくて申し訳ありません。
もう少しすると落ち着くと思いますので、落ち着いたらまた日々更新するようにします。
では、久しぶりのブログです。
大阪市、橋下流「政策仕分け」スタート
今日から3日間の日程で開始された大阪市役所の事業仕分けのニュースを興味深く見ました。
なかでも特に興味深いというか、当時の思い出が2つ蘇りました。

それは、現業職員の給与下げ問題と天下りOBの件です。
1)現業職員の給与下げ問題
現業職員さんの給与が高いというのは世間一般で広く言われていることですが、意外にも庁内の他職種(事務職や専門職など)からも現業職員さんの高待遇にはしばしば不満が聞かれました。

「なんで午前中しかまともに稼働してなくて、昼からゴロゴロしているだけなのに、おれ(事務職)より給料がいいねん」
「なんで雨降ったらあいつらだけ手当でるんや。おかしいやろ」
「なんであっち(現業職員さん)が問題起こしたら、ウチら(事務職)が怒られて責任とらなあかんねん。関係ないやろウチらは」

などという不満はよく聞きました。
そしてその原因としてよく言われたのが、現業職員さんたちが加入している労働組合の圧倒的な力の強さです。
一度だけ現業職員さんたちの労働組合の集まりに行ったことがありますが、もう「ここはカタギの世界ですか・・・」というくらいの凄まじい迫力でした。
事務職や専門職が加入している労働組合のほんわか的な雰囲気とは違いすぎる武闘集団の集まりです。
やはり市の幹部も普通の人間ですから、このような武闘集団の人たちから何かを要求されるとそれは怖いでしょ。
そしてその結果、現業職員さんたちだけ厚遇や利権が残りがちになっていきます。
別の話ですが、私が退職する半年ほど前に入庁後初めて某局長とお酒を飲む機会がありました。
他にも何名かおられましたが人が、その宴席の場でその局長が言われていた話が印象深かったです。

「そりゃ私ももっと現業さんの仕組みは改めてるべきやとは思うよ。いつも最後に泣くのは事務職だからな。
だけどな、知ってるとは思うけど現業さんの仕組み変えるのは大変やわ。
あんまり詳しくは言えんけど、私には変えられんよ。
今はまだ踏み込んだらあかんのよあそこには。。。」

局(国で言えば省)のトップである局長がこうまで言うのが現業職員さんの世界です。
ある意味、タブー視さえされている世界なのです。
2)天下りOBの件
全国で最も長い地下街は心斎橋のクリスタ長堀です。
私が最後に配属されていた建設局での幹部(課長や課長代理など)たちの雑談話です。
別課の課長;「○○さん、辞令でたんでしょ、次はどちらですの?」

○○課長代理:「ありがとうございます。次はクリスタ長堀ですわ。」

別課の課長;「ほぉ~そりゃええところですな。確か△△さんが昔に2年ほどいましたわ。何もすることないし、たいした問題も起きないしええ職場やって言ってましたよ。」
○○課長代理:「そうらしいですね。とりあえず座ってたらええって聞いてますわ。心斎橋なら通勤もしやすいし、飲むところにも困りませんし。」
別の課長代理:「それはうらやましい。一度は行ってみたい職場ですな。私もいつか行ってみたいですな。
別課の課長;「○○さん、毎日飲み歩きばかりしたらあきまへんで。ガハハ。」
まあこんな感じでヨダレがじゅるじゅるものの職場がクリスタ長堀らしいです。
とにかく楽
とにかくほぼ何もしなくてもいい
とにかく飲むところにも困らない
クリスタ長堀に大阪市職員が配属される意味を全く感じません。
明日も一体どんな事業仕分けのニュースが流れてくるのか楽しみです。

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