直感が購買を決定づける時代

今日のNHKスペシャル「東京カワイイ★ウォーズ」の話。
テレビ欄に「かわいい」というタイトルがあったので何気に観ました。
「かわいい」というキーワードはちょっと前から非常に注目しているキーワードです。
どうも最近のマーケティングの傾向というか購買の決定方法が「直感的」という言葉に大きく左右されている気がします。
私の尊敬するマーケティング家の藤村正宏氏は、
「消費者の心を従来のマーケティングの定量分析やらリサーチで計ろうなど無意味。消費者は直感的にこれいい!と思ったら買うし、何も感じなければ買わない。そんなもの。つまりどんなマーケティング方法でアプローチするかよりも商品の価値をいかに伝えられるか、いかに商品を買える理由を感じてもらうか。それが今のマーケティング。「直感」をマーケティングで計れます??」
といった内容をよく言われています。
まさに今日のNHKスペシャルみて尚更、「直感」が購買を決定しているという現実を感じました。
「かわいい」という言葉は人の「直感」を分かりやすく表した言葉にすぎませんよね。
たまたま今の流行は「かわいい」ですが、「ちょいわる」でも「かっこいい」でもどれでも同じです。
全て人の「直感」を表した言葉ですから。
さて、テレビのおおまかな内容ですが、
3月に開催された東京ガールズコレクション(ファッションショーのようなもの)の出演モデルの服をすぐその場で携帯から買える仕組みにしたところ1日で2000万円の売上。
最近の消費者は直感的に「かわいい」と思うものしか買わない。
渋谷109のとあるショップオーナーの話。「プロのデザイナーは要らない。経歴があればそのキャリアが邪魔をして感性がにぶる」
2週間で流行は変わる時代。今売れると思ったならばすぐ行動する必要がある。いま売れるものを今すぐ作る。
携帯での服飾市場は340億円で前年度比80%UP
携帯から物を買うという行動は若者にとっては当たり前。
携帯ネット市場では、午後9時から午前3時を「ゴールデン6」と呼び、最も商品が売れる時間帯。
ほんとすごい時代ですよね。
若い子はお金がないと思われていますけど、実際は「かわいい」という直感でいいと感じたものにはお金を惜しみません。
まさに「かわいい」=「直感」です。
今の時代、昔ながらの考え方で行動していては一歩先を読めないのは当たり前。しかも時代の流れについていくのもやっとですよね。
ただ漠然と暮らすだけならば別にそれでもいいのでしょうが、まがいなりにも会社を経営している者としては、従来の考え方に固執していてはだめだな、どんどん新しい発想・考え方を取り入れないとと考えさせられる大変いい勉強になりました。
ネットが普及し、新しい購買方法ができた今、柔らかい頭を持っているものだけが「直感」で勝負でき、「直感」を感じ取れ生き残れるんじゃないだろうかと考えてやみません。

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