【公務員からの教え~1-4】 イカした公務員を発見

たまたま受講した講義で刺激を受けた自分は、さらにベンチャービジネスの考え方や行政とベンチャーの関わりなどに興味を持つようになっていた。
この当時はテレビでも雑誌でもけっこう頻繁にベンチャービジネスの特集が組まれていた。
そう、ときは「ベンチャービジネスブーム」だったのだ。
そしてさらに気持ちを強くする出来事が発生した。

大学院1年目の冬の頃に学生と社会人が交流する交流会があったので参加してみた。
学生から見ると、社会人はかなりの確率で誰でもイケてる人(仕事ができそうな人)に見えるものだけど、その中でさらにイケてる社会人がいた。
その人は恐らく35歳くらいの身長180センチくらいのサーファー系の男性で、京都市役所のどこの課かは覚えてないが係長をしている人だった。
ベンチャーと行政の関わりを気にしていた自分には、最高の出会いでここぞとばかりに色々質問をぶつけた。

「行政にベンチャー精神を持ち込むとおもしろいでしょうか?」
「行政に新しい考え方はなじまないものでしょうか?」
「ベンチャービジネスと行政を融合されるのが夢なんです」

など今思えば、とんでもない質問ばかり投げかけていた自分がいた。
正直、いまの自分でもこんな質問を矢継ぎ早にされたら困ってしまうだろう(笑)
まあ俗にいう若気の至りというやつだろうか。。。
そして、その係長はけっこうお酒が入っていたからか、
「お~いいね~ 役所の連中はしょうもない連中ばっかりだからウケるよ絶対~」
「ベンチャービジネスってよく分からないけど、これからの役所には必要だよね~」

と自分が喜びそうな前向きな回答をいっぱいしてくれた。
そりゃこんな答えに困る質問をお酒もあった交流会でされたら、面倒くささもあり誰でも前向きな(適当に)答えたくなるかもしれない。
でも当時のまだまだ経験の浅い自分には、

この人すごいわ~、若くして係長なんてかっこ良すぎるやん!!
やっぱり行政にベンチャースピリットが必要なのに違いないわこりゃ
こんな公務員っぽくない人も行政にいるんや

とさらに短絡的に考えをつないでいってしまっていた。
まあ当時は何事にも素直な自分がいたので。。。
そして気がつけば、、
よっしゃ、おれは公務員になってやる!役所でベンチャーの考え方を発揮するぜ
と。
こうして未熟な自分は、公務員が何かも分かっていないまま公務員への第一歩を歩みはじめたのだった。
続く・・・
【まとめリンク 第1章 公務員試験】
1 大学院へ
2 プライオリティを身につけろ
3 役所と起業家精神
4 イカした公務員を発見
5 役人らしくない公務員
6 公務員試験5ヶ月前からの勉強
7 大阪市か京都市か
8 大阪市を受験した理由
9 試験当日
10 まさかの合格
11 記憶にない2次試験
12 いよいよ最終面接
13 合格発表
14 恩師からの言葉
15 合格発表後の懇親会
16 大学院中退へ

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