「事務職」という仕事に対して

最近、いろいろな就職博や転職博に行く機会が増えている。
そこでいつも感じるのだけど、「事務職」という仕事がかなり誤解されナメられているということ。


事務職で働きたいという人の多くが、
◎人と話すのが苦手なので事務職がいいと思いました。
◎何かを創造したり考えるのはあまり得意ではないので事務職を希望しています。
◎誰かに商品(モノ)を売るのは自分に合っていないと思いますので事務職になりたいです。
◎コツコツと同じ仕事をするのが好きなので事務職向きかなって思いました。
◎会社内で仕事をしたいので事務職しかないかなと思っています。
◎あまりコミュニケーションをとるのが得意ではないので事務職が最適と考えました。


ウソみたいだけど実際のところこんな理由ばっかり。
なんじゃこりゃ!?と首をかしげたくなる。
事務職としてきっちり働いている人に失礼もいいところじゃないだろうか。


なんだか一部の人は、事務職という仕事を誤解していないだろうか。
事務職は、コミュニケーション能力が不要とか、同じ仕事を淡々とすればいいとか、会社から外に出ないとか、まるで 『ほどほどの仕事でいい=事務職』 とでも言いたいような発言が本当に多い。


だいたい事務職にコミュニケーション能力が要らない、とか何でそんな思考回路になるのかさっぱり分からない。


はっきり言ってコミュニケーション能力に欠ける事務職がどれほど社内の雰囲気を悪くするのかを公務員時代に嫌というほど経験してきた(公務員なんて基本、事務職の大所帯のような組織なので多少意味合いが違うかもしれないけど)。


普通の会社だったら営業マンがお客さんから外で怒られ、イライラしたり落ち込んで会社に帰ってきた時に、社内でまともに話すこともままならない事務職でさらにイライラさせられたらたまったもんじゃない。



つまり、事務職を希望する人の多くが、積極的な理由で事務職になりたいと考えている人ではなくて、マイナスの発想から事務職になりたいと考えていていることは本当に残念。


事務職って思っているイメージより遥かに大変な仕事だし、事務職がまともでない会社は円滑な企業運営ができないくらいの大事な要素だとしっかり認識して志望して欲しいと思う。


事務職という仕事が軽くみられすぎている現実が最近ほんと嫌になってくる。
多くの人は事務職という仕事をなめすぎだし、事務職という仕事はなめられすぎ。
簡単に誰でもできる仕事ではないことをもっともっと認識すべきだと思う。


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