公務員を辞めたい人が増える時期

7月くらいから急に自分のもとに現役公務員の方から相談メールが増えている。
内容は、
・公務員を辞めたい
・公務員を退職して起業したい
・公務員から転職したい
など。


相談方法は自分のブログ、ミクシィから来ることがほとんどで、今まではミクシィ経由の相談が多かったのに、今年春くらいからは圧倒的にブログからが多い。

ブログのアクセス解析を見てみると、
「公務員 辞めたい」
「公務員 独立」
というキーワードで来てくれている人が随分多いようだ。


一番相談が多いのは、4,5月。
なぜだろ?
はっきりした原因はもちろん分からないけど、恐らく4、5月は異動シーズン。
希望通りの異動が叶わなかった、予想を絶する部署に異動になった、異動と思っていたら異動がなかった、など異動関係の挫折から緊張感が途切れてしまうが原因ではないだろうかなと思っている。


そして夏も多い。
これも予想では、新年度が始まり数カ月。希望異動が叶わなかった人も落ち着きを取り戻したと思いきや、今度は逆に自分の将来をじっくり見つめなおす時間ができ、そこで新しい仕事人生を考え始めるからではないだろうか。


実際自分も役所を退職したのは7月末。
職場に「辞めます」と言ったのは確か6月下旬くらい。


ちなみによく相談事で聞かれるのが、
「どのタイミングで辞めたらいいですか?やはり3月末の年度末がいいでしょうか」
というもの。


もちろん職場に迷惑をかけたくないという気持ちがあるから3月末の年度末というのは正論。恐らく多くの役所では、12月末くらいまでに退職意思を伝えると、次年度もきっちり人員補充されるケースが多いと思う。
きっちり筋を通して年度末で辞めたほうがいいかな、というのは確かに正論で真っ当に聞こえるけど、自分は全く年度末にこだわる必要はないと思っている。


理由は2つ。
1)
年度末にこだわってしまうと、1年で1回しか退職の意思表示をするタイミングがないと考えてしまいそれこそ退職のタイミングが巡ってこない。
民間では辞めたい人、独立したい人は年がら年中をタイミングとして考えているので、3月末しか退職機会がないと考えることは役所感覚の一つだと思う。


2)
職場に迷惑をかけないで辞めたい、という気持ちは立派だけど、退職後ははっきり言って毎日が戦場になる。
公務員を辞めるということはまだまだ世間一般では一大事なので、辞めた後の自分の身の振り方をまず心配すべきだと思う。
つまり、今の職場を心配する前に、退職後に一人で生きていけるかどうかを心配すべき。
それに役所という組織はうまくできてい、欠員が出てもなぜか仕事がきっちり回るシステムになっている。
「うわ~○○さんが異動してしまったからこの職場やばすぎる、誰も仕事分かる人おらんやん!」
と焦っても数ヶ月先には普通に仕事が回り始めるのは役所の素晴らしいところ。
数カ月で前任者不在の心配など忘れさられる。


という訳で個人的に「いつ辞めるか」というのは周りのことを考えて決めるのではなく、まずは自分自身のこと(何がしたいか、辞めた後どうするか)を最優先で考えるべきだと思う。
そうするとけっこうどのタイミングで辞めるかが絞れてこれるはず。


自分の場合は、起業したくてしたくて我慢できず、年度途中で辞めたことは今でも良かったと思ってる。
辞めたくて仕方ないななら、うだうだ考えるのは適度にし覚悟決めてさっさと辞める。
これで一件落着!

Pocket

コメントを残す