イーモバイル圏外の話の続き

8月9日のブログでイーモバイルが圏外時のネット接続話の続き。


あれから更に色々調査し、また情報を教えてもらったおかげで最終的に以下の2つの方法を試してみようと思う




1)bモバイルでの接続
2)最大200メートル飛ぶという無線LANによる接続



実際にネットに繋がるかどうかは、15日に鹿児島に着いてからしか検証できないのだけれど、ひとまず今日は1)のbモバイルの購入経過と速度報告を。



前回のブログでは、「WILLCOM CORE 3G 」を試してみるか、と話をまとめたのだけれど、ブログを書いた後に色々調べてみると、WILLCOM CORE 3G を始めとする「MVNO(仮想移動体通信事業者)」は、速度に非常に難があるようだ。


MVNOとは、通信業(携帯電話やデータカード通信)をする上で絶対に必要になる通信インフラを自前では用意せず、他社から借り受けてサービスを提供する事業者のことで、ドコモの回線を借りて事業を行っている事業者として、ウィルコムの「WILLCOM CORE 3G 」や、IIJモバイル日本通信などがあり、近々ヒューレット・パッカードも参入予定らしい。

どのMVNOも『ベストエフォート方式で最大7.2Mbpsの通信速度を全国100%のエリアでご利用いただけます』と宣伝している。

しかし、これって実際には誇大広告にほぼ近い。


7.2Mというのは、最高の接続環境と障壁が全くなければ理論上はこの速度が出ますよ、というもので、こんな速度が出ることなどまず決してない。



言い換えれば、自信だけは過剰な営業マンが、『来月こそは、ココとあそこを契約して、もう一つ頑張れば売り上げ○○○円はいけますよ』と言っているのと本質は変らないもので、こういう発言をマトモに信じると月末には大概ガッカリさせられるだろう。


今回、とりあえず第一候補のドコモ回線を借りているデータ通信でのMVNO、「WILLCOM CORE 3G」の実測を知りたくて、利用者の速度報告サイトなどを色々調べてみた。


そうすると「WILLCOM CORE 3G」は、地域差が大きいものの、実測で頑張って出ても0.5Mしか速度が出ていないそうだ。運が悪ければ0.05Mらしい
0.05Mの速度数値って何世代前かのISDN回線の頃の数値だ。


画像数増加はもちろん、FlashやJavaScript、Ajaxといった技術を使いまくる最近のWEBサイトを0.05Mで閲覧できるかと言えばもう不可能だろう。それだけ0.05Mというのは絶望的な数値だ。


結果的に断念した更なる理由として、梅田ヨドバシカメラで「WILLCOM CORE 3G」の実際の説明を聞いてみたら、


・解約金は9975円だけじゃなくて、機種代分割費の残りが必要になる
→こんなことサイトのどこにも書いていなかったじゃないか。。。


・最低料金は月額1000円くらいだが、アマゾンで商品を一つ買うくらいのページ閲覧で月額上限の6000円くらいになりますよ、と。
→これじゃ毎月の支払いを抑えるのは厳しそう。


ということが判明した。
速度も残念だが、料金面で断念せざるをえなかった。



そこで、さらに色々調べてみると、ドコモ回線を利用しているMVNO業者の中で日本通信のbモバイルというものを発見した。


速度などは、ウィルコムと変らずに遅いようだが、最大の違いは「プリベイド式データカード」ということ。

ちょっと前に流行ったプリペイド携帯のデータカード通信版みたいなもんだ。



値段も価格コムで最安値12000円で500分、3ヶ月期間の使用、とまあまあ安いので、ひとまず契約してみた。

で、早速今日到着した。




P1000627.JPG
(外箱はWiiやPS3などゲームソフトみたい)
P1000628.JPG
(中を開けるとペラペラの説明書と本体だけ。注意書きはほとんどない)



で、噂の速度を測ってみた。
速度を測った方法は、BNRスピードテストのサイト


まずは、家(大阪の富田林市)で利用中のネット接続とイーモバイルを速度測定。
1)イーモバイルのADSLサービス(イーモバイル契約者は無料で家などでADSLを使えるサービス
推定転送速度: 9115.956kbps(9.115Mbps)
9Mも出ていれば十分の速さ。
ネットしていて全く不満がない。5,6前に使っていたヤフーBBの最大52MのADSLサービスが実測2Mしか出なかったことを考えれば早すぎる。
ちなみにイーモバイルのADSLは最大12Mのサービス。
しかもこれが無料サービス(たぶん今もしているはず)。イーモバイルを契約している人は申し込んでみては。



2)イーモバイル
今契約中の最大7.2Mサービスの富田林での速度。
推定転送速度: 666.752kbps(0.666Mbps)
7.2Mエリア対象外の地域なので、0.6Mはやはりちょっと遅い。
ただメインで使う東京都内や大阪市内で測定するとだいたい1.5~2Mくらいは出ているのでまあこんなものか。



3)日本通信のbモバイル
今日到着したばかりの機種。
一体どのくらいの速度が出るのかワクワクする。
推定転送速度: 367.4kbps(0.367Mbps)
遅い・・・
ヤフートップページすら遅い。
gmailは読み込み中がクルクルと回り続ける・・・
こりゃまさに臨時用としか使えそうにない。



色々調べてみると、ドコモ回線のMVNOが遅いのは理由があるようで、
1)各MVNOとも利用できるプロバイダを一つに限定しているので、利用者や時間帯によっては、割り当て回線がすぐにいっぱいになりやすい。
2)ドコモが帯域制限をかけている?
確定はできなかったけどドコモがMVNO用の回線に対して帯域制限(利用制限のようなもの。速度が遅くなる)をかけている、という記事がちらほら。
結論としてbモバイルは、速度は0.35Mと遅すぎる速度だけど、ネット環境の悪い鹿児島帰省で本当に使えるならこれも止むをえないかなと思う。
また使えたかどうか報告します。

Pocket