公務員からの転職に資格取得は有利となるのか?

転職活動の武器の1つとして「資格」を考えられる方も多いと思います。
今回は、転職活動での資格に関することです。

以前になりますが、大手人材紹介会社(転職エージェント)の役員の方とお話した際に、

公務員から転職希望の方が取得する資格としては何がオススメだと思われますか?

という会話をしたことがあります。

 

その方は、人材業界に20年以上おられ、人材業界のことなら恐らくだいたいのことは把握できているという方です。
その当時は人材紹介部門(エージェント部門)の責任者として、200名近い部下を管理されている方でした。


その方は、私の質問に対して↓のように回答され、私も「なるほどー」と深く納得しました。


転職活動で資格はもちろんないよりはあったほうが強い武器になりますから、あったほうがいいとは思います。

ただ、どんな仕事をしたいのか、いまその人が何歳なのか、という基本条件次第で大きく変わります。


例えば、20代の方なら、資格がなくても「若い」というだけで転職活動は有利に進みますから、
面接官も資格の有無をあまり気にする人は多くないかもしれません。つまり若さ自体が既に武器になる訳です。


ただ一方で、40代前後からの、俗にいう転職困難者は、やはり何か資格の一つでもないと履歴書が寂しく、書類選考すらままならいという可能性もあります。

書類選考は、文字どおり履歴書と職務経歴書という書類だけで、その人の人物が書類だけで判断されますから、資格や経歴欄に何も書くところがないと、やはり寂しいというか、判断基準がないので、見栄えの悪さは否定できないですね。

ただ、それはあくまで書類選考だけの話しであって、必ずしもその業務に必要でない資格でないなら、実際の面接ではあまり関係ないかもしれません。
特に簿記やファイナンシャルプランナー、英検などごく一般的な資格だと、持っている人もかなり多いですし、それくらいのメジャー資格なら目立たないでしょうね。




それよりもどこでも聞かれる言葉で申し訳ないですが、やはり面接で大事なのは、



人柄であり

仕事への情熱であり

コミュニケーション能力



ではないでしょうか。


この方が言うように、資格を取れば転職活動が有利になる、というのは私も「幻」だと思っています。
特に公務員からの転職の場合、中途半端にありきたりな資格を持っていても意味がありません。
なぜなら「何で公務員を辞めたの?」というところが注目ポイントだからです。

つまり、面接官は皆さんがどんな資格を持っているかよりも、まずは「なんで公務員辞めたの?(辞めるの?)」ともっと興味あることが他にあるのです。



簿記
英検2級以下
TOEIC700点前後
ファイナンシャルプランナー
シスアド
色彩検定やカラーコーディネーター
旅行業務取扱責任者



などこれらはよく見る資格ですが、ほぼ転職活動にはプラス評価にはつながらいと思います。
もちろん、マイナス評価にも繋がりませんが、言ってみれば運転免許証と同じようなもので、特にあまり気にされない資格です。



結論としては、

公務員からの転職活動に資格はあったほうがいいかと言えばないよりはマシ程度。

というオチです。


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