元地方公務員から中小企業診断士、大学講師へ

私が個人的に運営している公務員からの退職情報を発信するポータルサイト「公務員プラス」に以前に登場いただいた髙見啓一さんが、本を出版されたので、その出版記念パーティーに参加させていただきました。

公務員から中小企業診断士

出版されたのは、マーケティング関係の戦う商業高校生 リテールマーケティング戦隊という本です。


高見さんは元々、滋賀県の米原(まいばら)市役所に勤められた後、フリーランスを経て、中小企業診断士の資格を取得。
その資格を活かされてコンサルティング業をされながら、ついに三重県の鈴鹿大学の講師も始められました。
高見さんのホームページはこちら

高見さんは見た目はちょっとチャラい感じなのですが(笑)、非常に幅広い知識と人脈を持たれている方で、この日も大勢の様々な業界の方が来られていました。

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ところで、個人的に公務員から中小企業診断士になられ、ここまで多方面で活躍されているのはものすごいことだなと思います。

と言いますのも、あくまで個人的意見ですが、数ある有名国家資格の中でも、公務員が中小企業診断士として活躍していくのは並大抵のことではないからです。


中小企業診断士は、その名称のごとく中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家で、経営コンサルタントとして主な顧客は企業経営者や店舗運営者などその事業体の責任者が相手です。

そんな言ってみればトップ相手に経営課題を指摘し、その解決法をアドバイスしていくという仕事です。


では、なぜ公務員が中小企業診断士として活躍していくのが難しいのでしょうか?
皆さんの多くのがご想像どおりだと思いますが、一つ例え話でご説明したいと思います。


ある日突然、皆さんの役所の職場に外部の民間コンサルタントがアドバイザーとしてやってきて組織内の問題点を改善する取り組みが始まったとします。
外部から課題を指摘するために来ていますので、もうあちらこちら指摘されます。


・決済の流れが煩雑だ、もっとITを駆使して簡略化しましょう。
・随意契約が多すぎる。相見積もりを簡単に取ることができ、より安価にサービス力の高い企業を探せる仕組みを私がご提案します。
・文章に役所言葉を多用しすぎている。誰しもが分かる平易な文章をテンプレート化して作成していきましょう。


などちょっと面倒くさそうなこと盛りだくさんで改善案を言ってきます(笑)

こうなった場合、多くの公務員の方はどう感じられますでしょうか。


今でさえ手一杯なのに、面倒くさいこと言ってきて余計な仕事増やすなよ・・

そんな簡単に変えられるなら前から変えてるって!

その前にもっと上の連中とかあっちの部署の意識から変えてくれないと始まらないよ

そもそも、役所の仕組みもたいして理解していないくせにああだこうだ言ってきやがって・・・



と内心思ってしまう方もおられるのではないでしょうか。




中小企業診断士の仕事もこれと全く同じです。
しかも相手は会社社長など一癖も二癖もあるさらに面倒くさい、もしくは変わり者が相手です。
※実際、会社経営者の多くは変わり者です。私も恐らく(笑)



君ね、そうやって簡単に「売上をあげて、経費を落としましょう」って言うけど、
そんなに簡単にできるなら前からやってますよ。

会社経営もしたことのないのに、そう大雑把なアドバイスされてもどうも心に響かないんだよね

いや、別に君のことを否定しているんではないんだよ。

ただね、・・・



と多くの場合、このように思われてしまいます。
残念ながら、理論や方法論だけで簡単に納得され、それで成果が出るほど、会社経営とは簡単なものではありません。
その理論に「実績」という過去の「結果」がセットで付いてこないとなかなか信憑性が増してくれないものです。


つまり、公務員から中小企業診断士の資格を取り、経営コンサルタントとして活動を開始するまでは誰しもが頑張ればできるのですが、その先、顧客(会社経営者や店舗責任者など)を納得させ、より顧客を増やしていくのは、社会保険労務士や税理士の顧客を増やしていくことと比べれば遥かに難しいものだと私は感じます。


しかもですが、まずそれ以前に会社経営者の多くがコンサルタントを依頼する場合、中小企業診断士の資格有無は全く気にしない方が多数です。

それよりもそのビジネスや課題での実績があるのかないのか、その人がどんな人脈を持っているかなど、コンサルタントとしての今までの実績を圧倒的に気にします。

現に世の中で一流コンサルタントとして引く手あまたのコンサルタントさんの多くは、中小企業診断士の資格をほとんどが持っていません。
過去にその業界で成功した社長さんであったり、有名企業の事業責任者を務めた経験があるなどの方が多いです。

残念ながら弁護士や税理士などの国家資格に認められているような「独占業務」が、中小企業診断士にはありません。
特に資格がなくても、誰でも「コンサルタント」を名乗れてしまう訳です。



そんな訳で、私は公務員から中小企業診断士になりたい、という方にはいつもちょっと厳し目のアドバイスをしています。
いや、ここでしっかりアドバイスしないと、後々大変な目にあう可能性もあるからです。

公務員

中小企業診断士の資格取得

中小企業診断士として独立


ではなく、
公務員

中小企業診断士の資格取得

コンサル会社に転職 or 自分で何かのビジネスに一度挑戦する

中小企業診断士として独立


というステップを原則的に踏まないと、その言葉言葉にまるで説得力が伴ってこないという訳です。


そんな中、高見さんはもう中小企業診断士として長年活動され、ついにその実績が認められ、大学講師にもなられたことは素晴らしいことだと思います。
公務員から中小企業診断士になられた方では、数少ない成功者ではないでしょうか。

これからも益々のご活躍を期待したいと思います!




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