久しぶりに良い交流会

今日、久しぶりにいいビジネス交流会に行くことができた。
大阪市の外郭団体、大阪産業創造館(主に大阪市内での起業・ビジネス支援の公的団体)主催でここのスタッフさんの馴染みの社長さんばかり集めたクローズド形式の交流会に参加した。
参加者は40名近くの社長で、有名どころの社長も参加しており、何だか久しぶりに満足のいく交流会だった。
起業したての頃は、全く何のコネクションもなかったのでひたすら人脈を作りたかったこともあり、、週1回のペースであちこちの交流会に参加していたが、段々と参加機会が減り、最近は月に1回くらいだ。
というのも段々と「何だか違うぞ・・・」と交流会に対して違和感を感じるようになったからだ。
今までに恐らく30~40回くらい交流会に参加していると思うが、回を重ねるごとに参加者メンバーが大きく三分類されていることに気がついてきた。
※だいたいどの社長も始めの参加から3~5回の参加でじわじわ気づくらしい。
【ビジネス交流会に多い人】
1)仕事がなく仕事を今すぐどうしても欲しい人
2)何となく起業を目指す人
3)マルチ・ネットワーク関係

1)の人は正直なところ活気というかオーラをあまり感じられない人が多く、話していると段々とこちらも沈みがちになってくる場合が多い。
2)の人は、ただ単に「起業」することが目標になっており、決まって口癖は「○○までに起業しようと思ってるんです!」だ。
自分に言わせたらさっさと起業なんてしたらいい。そして、自分みたいに失敗の連続から経験すればいいと思う。起業するのは屁をするくらい簡単だ。
難しいのは、起業ではなくいかに事業を継続するかだ。
この2)の人は最終目標が「起業=起業している自分への憧れ」になってしまっているので具体的に何をしたいか、どうしたいかがない場合がほとんど。
なので話が途方もなく明後日方向に行く場合が多い。
そして3)の人。
以前参加した交流会では、参加者30名のうち7~8割がマルチ・ネットワーク関係だった。
実際のところマルチやネットワークの仕組みが良いのか悪いのか自分にはよく分からない。
ただ、一つ断言できることは、出会って半年から1年後にはみな誰一人として幸せな生活を送れていないように見えることだ。
マルチ・ネットワークで幸せになる人ももちろんいるのだろうが、残念ながら自分が見てきた中ではまだ一人として幸せになった人がいない。
個人的には、交流会にお金を出して参加したのにもかかわらず、マルチ・ネットワーク関係者がウヨウヨいるとものすごく気分が萎える。
名刺交換をしても一体何を話せばいいのか分からない。
そんな訳でだいたい3000~4000円以下の交流会は、自分が会いたい人が参加しているケースが少ないことが多いので、月に1度とかもうちょっと高い会費の交流会や明らかに信頼できる人が主催している交流会にしか参加しなくなった。
ちなみに『自分が会いたい人』とは、異次元の雰囲気を醸し出している明らかに自分とは異なるステージにいる社長さんだ。
あまりに話しの内容が自分の置かれている今の環境と違いすぎてものすごく違和感を感じることが多いのだが、これがまた自分の成長のためになる。

正直、話なんてあまり噛み合わない。
そりゃ仕事の、そして生活しているステージが今の自分とは異なるからだ。
「どこかお勧めのサーバー知らない?月200万くらいしか出せないから安いのね」
「来月、お店を5店舗オープンさせるんで忙しくて忙しくて・・・」
「この前、株でちょっこと損したんですよ、まあ2000万くらいなんですけどね」
「インドネシアに島をこの前買ってね」
うん??話の意味が・・・
まだ今の自分のレベルでは訳が分からない。
でもこの自分とは明らかに異なるステージにいる人たちのこの違和感を感じ、少しでも近づこうと努力することが今とてもおもしろい。
同じステージの人と話していると居心地はいいが、お互いに「類は友を呼ぶ」の関係になってしまうのだろうと思う。
起業したての頃からこの違和感を感じ、そしてこの違和感に近づき違和感を感じなくなることを目標としてきた。
例えば、起業する前は、
「起業=仕事ができる人=恐ろしくできる人」
と起業が異次元の話として感じていたが、起業する前からこの違和感に慣れ親しむ感じることで今は「起業=誰でもできること」と少なくとも同しレベルのステージに立つことができていると思う

つまり自分の中では、違和感を感じることが、違和感を違和感として感じない同ステージに立つための一つの方法なんだと考えている訳だ。
そんな訳で話を戻すと、今日の交流会のレベルは良かった。
マルチ関係者はもちろん一人もおらず、恐らくウチの会社規模は下から数えたほうが遥かに早いだろう。いや、たぶんワースト5に入っているはずだ。残念だが。
大阪産業創造館の方には、非常に良い交流会をセッティングしてもらい感謝したい。
できるならば月に1度継続して開催してもらえればこの上なく嬉しい。

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