大阪市役所のクレーマー提訴と勝訴

興味深いニュースが流れてきました。
大阪市「クレーマー」に勝訴…業務妨害を認定 大阪地裁

このニュースを読んで、真っ先に思い浮かべたことは、

『あ~~ そういえば、公務員時代によくクレームにくるおっさんいたな~~』

ということ(笑)
公務員、特に窓口業務をしたことのある方なら、誰にでもよくあるあるの一つとして、特に深い意味もなく、頻繁に窓口に来られてクレームや暇つぶしに来る方いますよね。



私も今でもはっきりと覚えている当時の記憶がり、公務員時代、ミスドとか季節の和菓子とか手土産もってクレームにしょっちょう来る変なおっちゃんがいました。
その時は区役所勤務の時でしたが、およそ1か月に一度ペースで来られる方で、

「市民の声を代弁するのがボクの生き甲斐であり仕事だから。まあこれ皆さんで食べて。」



とかなぜか手土産持ってクレームに来られていました。

クレーム言いに来てるはずなのに、なぜ手土産を・・・
ともちろん不思議に思いましたし、食べた後が怖くて誰も食べられなかったのはもちろんのことです(笑)



そして、このクレーマーさんの件ではもう一つオチがあります。

それはその後、私が区役所から異動した異動先にも定期的にその方が現れたということ!



「お~~○○さんだ!!なぜここに!!」

と、かなり驚きました(笑)



後から分かったことは、この方はビルオーナーの方で、別に働かなくても不労所得で生活ができているらしく、毎日のようにあちこちの部署を回っているという要注意人物だということでした。

私が当時在籍していた区役所だけかと思いきや、暇つぶしに?市内のあちらこちらの部署を順番にクレーム巡回をしていたとはかなりの驚きでした(@_@)


その方が毎回来られる度に、上役の人たち3人くらいが「また、○○さん来たよ・・・」と1時間ほど対応し、いつもスッキリした顔で帰られているのが印象的でした。
言いたいことを言い終えると、ある程度そくそくと帰ってくれるので、ある意味話を耐え忍んで聞けばいいだけではありますが、まあ時間の無駄といってしまえば無駄です。


私は下っ端でしたので、あまり対応する機会はありませんでしたが、対応頻度や対応時の人件費、業務の停止などを考えると、こういう「趣味の一環」としてのクレームは心底迷惑でしょう。


結果的に今回の大阪市の提訴と判決は、市民の下僕である公務員、役所に対しては何をやっても許される、という昨今の風潮に対する戒めとして大変画期的だと思います。

結局、こういうクレーマー対応で本来業務の時間がなくなり、本来業務が疎かになることや、対応する職員の精神的負担を考えると、こういう身勝手なクレーマーには積極的に対応をしていくべきだと思います。


個人的に、よく訴訟に踏み切ったぞ、大阪市役所!ととても感心しました。
公務員は皆の公僕であって、特定人物の公僕ではありませんからね。



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