「IT」は「いろいろ使える」という意味だろ

今日、WEB上で業務管理が行えるシステムの営業を受けたました。
システム自体は使い勝手を非常によく考えられ、管理画面も直感的に触れるので非常に好感度は良かったです。
が、どうも営業マンの説明が・・・でした。
システム会社やIT会社の営業マンにたまに(よく?)ありがちなのが、『これくらい誰でも知っていて当然』と勝手に思っている(勘違いしている)カタカナ用語やIT用語をバンバンと連発してくることです。
自分の中では多分、一般の方並にはIT関係の知識はあるかなと勝手に思っていますが、残念ながらその営業マンの話している内容の半分ほどしか分かりませんでした。
その営業マンは、『これくらいのIT用語、知っていて当たり前』というつもりで話をしているのでしょうが、この思い込んだ認識は大きな間違いだと思いますし、営業で専門用語や業界用語を使うべきではないと思います。
以外かもしれませんが、IT関係の会社以外でシステムやWEB技術を導入検討している企業担当者がITに精通していることはまずありません。
むしろ私の経験では、精通していない、いや、ちょっとインターネットに詳しいから担当者をやらされている方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そんな担当者に、
『弊社の開発したこのSaaSシステムをこの既存のインタフェースやアプリケーションAPIとマッシュアップさせ開発したのがこの○○です。このアプリケーションをコンポーネント化してできたSOAを・・・』(ちょっと文章はおかしいですが)
と今日の営業マンのような営業説明したって意味が伝わる訳がありませんし、この用語全てを分かる担当者などまずいません。
というわけで、今日来た営業マンは、今までの営業マン以上にシステムオタクというか独りよがりな説明だったのが残念でなりませんでした。
「もっと簡単に説明しないと意味が分からんわ・・・」と。
結局のところ「IT」って
「ITを使って何ができるか」、
「ITを利用すれば何が実現できそうか」、
「何が便利になるのか」
が本来のテーマのはずなのに、訳の分からないIT用語やカタカナ言葉を使うことで何だかとっつきにくい(今回は嫌悪感すら)ものになってしまっているんじゃと思う訳です。
わたしの中では常々、、「IT」って「Information Technology」の略ではなく、「いろいろ使える」の略やろ、と考えています。
何だか今日のチンプンカンプンな営業を聞いた後では、「IT」って「イマイチ使えない」の略にも簡単になるな、と思ってしまいました。
とにかく、ややこしい商品を説明する時は、誰にでも分かる言葉で説明することが何より大事というのが当たり前ですが当たり前にしないといけないことかなと思います。
今日は、チンプンカンプンな営業を受けてある意味、非常に良い勉強になりました。

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