博多の3児転落事故に思うこと

福岡市で起きた3児転落死亡事故のこと。
ひき逃げしたのは22歳の福岡市職員。しかも飲酒運転。
元公務員としてこの事件に思うことがあります。
一般では、公務員の多くが飲酒運転をし、飲酒運転の危険性、犯罪性を全く認識していないように思われていますし、そう報道されていますよね。

でも私が所属していた大阪市役所に関しては、「飲酒運転をしてはならない」というのは厳守されていたように思います。
私が公務員になった5年前。
入庁のころはいろいろと研修があったり、上司からいろいろ教えてもらうわけですが、そういった場でキツく言われたのが「絶対に飲酒運転はしない」ことでした。
また、定期的に「飲酒運転をしてはならない」というビラや研修もありました。
飲酒運転が見つかれば懲戒免職になるからダメ、報道されるからダメ、など本来の趣旨(なぜ飲酒運転がいけないのか)とはズレている観点からの戒めもありましたが、私が知っている限りの職員では「飲酒運転厳禁」が厳しく守られていました。
退職するまで5年間に飲酒運転をした人は誰一人知りません。
飲み会に車で来るものは誰一人いませんし、車を運転する必要のある人は、歓送迎会でもウーロン茶でした。
つまり私の役所では「飲酒運転厳禁」という当たり前の戒めは研修や人からの教えを通してきちりと守られていたかな、と思います。
今回の福岡のケース。
個人が起こした事件とはいえ、福岡市役所のなかでは「飲酒運転厳禁」の戒めがなぜできていなかったのだろうか、とひどく悲しくなります。
一体、福岡市役所の中でどのような啓発がされていたのでしょう。
福岡市へ900件の抗議電話があったらしいですが、責任を問われても止むを得ないですね。
やはり職員をきちりと啓発する責任が組織にはあります。

Pocket

コメントを残す