【公務員からの教え~1-16完】 大学院中退へ

来年の4月から晴れて公務員になることが決まり、悩んだ挙句、大学院は中退することにした。
平日はもちろんフルタイムで仕事が始まるし、夜間や土日に学校まで通う気力は出ないだろうと思った。
というのも自宅から大学院に通っていたが、片道2時間の道のりだったので、物理的に仕事と並行して大学院通いを続けるのは厳しいと考えたからだ。

個人的に中退というキャリアで学生生活が終わることに非常にためらいがあったのは確かだが、結果的にこの同志社の大学院に来たことが、公務員試験に繋がり、公務員試験に合格できたのだから良かったと捉えている。
それに中退してから5年以内なら復学できるという条件もあった。
勉強したくなったらまた戻ればいいだろうと。
が、結局中退してから11年目の今でも復学はしていない。
「機会があれば・・・」
「機会がなかったので」
と言うと言い訳がましく聞こえるのでそのようには言わないようにしているが、結果的に復学していないのは、自分のなまけ心のためだと思っている。
現在までは、まだ大学院で理論を学ぶよりも、まださらなる実践を現場で学びたいという気持ちが強く、大学院で勉強するよりも実践で勉強するほうが、学ぶことは多いと考えてた。
しかし、ようやくなのか、そろそろ改めて理論も学び直したいという気持ちも出てきている。
理由は、よくゼミ教授が、
「実践と経験だけに頼ってるから○○(会社名)のあの社長や、○○の△□事業は上手くいかなんのだよ。実践に理論をミックスしてこそさらなる相乗効果が生まれることをわかっとらんのだよ」
と言っていたから。
当時は何のことか意味がよく分からなかったが、今の私にはそこそこ分かるようになってきた。
現場での実践と経験は何にもまして重要だろうけど、それの裏付けとなる論理的な思考というものを身につけることがなければ、いつまでも直感と経験に頼った判断しかできない。
しかし、実践と経験に理論という武器を追加できたならば、私は今よりさらに成長ができるんじゃないだろうか、思うことがしばしある。
このように考えるとそろそろ勉強し直すのもいいかなと思うわけだ。
それに今なら当時よりもはるかに熱心に勉強できそうだし(笑)
かくして大学院を中退し、大阪市役所の地方公務員として働くことになった。
入庁まであと数ヶ月。
働くとはどういったことなのか、楽しみで仕方なかった。
では、これをもちまして「公務員からの教え 第1章 公務員試験」が完了です。
続いて第2章、「入庁」編です。
第2章では、入庁式から新人研修、そして運命の配属先決定までの話になります。2章以降は、より私の一人称的な主観的な感覚の内容になりますので、あくまで一個人の回顧録と思って読んでもらえればと思います。
【まとめリンク 第1章 公務員試験】
1 大学院へ
2 プライオリティを身につけろ
3 役所と起業家精神
4 イカした公務員を発見
5 役人らしくない公務員
6 公務員試験5ヶ月前からの勉強
7 大阪市か京都市か
8 大阪市を受験した理由
9 試験当日
10 まさかの合格
11 記憶にない2次試験
12 いよいよ最終面接
13 合格発表
14 恩師からの言葉
15 合格発表後の懇親会
16 大学院中退へ

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