最近お受けした相談内容例

ここ最近お受けした個別相談例です。
個々の詳しい事情は書けませんので内容の触りだけですが、公務員からの転職や起業、退職を考えられている方は多少なりとも参考になると思います。
1)30代地方公務員行政職の方
◎ご相談内容
職場での中での人間関係や業務に慣れないこともあり現在休職中。自分としては退職して違う仕事をしていきたいが、職場からは辞めないで戻ってきてほしい、と言われている。どのするのがいいでしょうか。

公務員は民間企業よりも休職中の方の割合が多いというデータもあります。

そのためよく「公務員のほうが仕事内容がデリケートなものが多いから神経質になる」や「国民・市民などとの関係・折衝に苦労することが多いから」という意見を聞きます。
実際にそのとおりの部分もあるとは思いますが、私の意見は多少違います。
民間の場合、心の病気になっても休職させてくれる企業というのは実際には多くありません。
法的には休職させるということになってても、「うちの会社にそんな余裕ないよ」「働けないなら辞めて家で療養したほうがいいんじゃない?」というのはザラによくあります。つまり、休職させるのではなく、辞めてもらうということです。
今回のご相談ですが、現実的になかなか公務員を休職中の方で新しい転職先が見つかるかというと難しいものがあります。
しかも、今の職場からは「戻ってきてほしい」という嬉しい声をかけてもらっています。
今までの相談事例の中では、遠まわしに「そろそろ辞めてくれないか」ということを言われた休職中の方を何人もいますのでこれは非常にありがらい言葉です。
転職する難易度の事例と、今後のワークライフバランスのお話を中心にさせていただき、「辞めない決心ができました」というお声をいただきました。辞めないことも立派な立派な決断です。
2)30代の国家公務員行政職の方
◎ご相談内容
今の仕事環境では積極的に仕事をしても評価されない。そのため民間企業に転職して新しい仕事に挑戦してみたい。仕事の分野はどんな分野でもいいのだが、どのような分野が向いているのか、またどのように転職活動をすればいいのか教えてほしい。

今まで5つほどの様々な分野で働いてきた方です。そのため、何かの分野に強いという訳ではないのですが、どのような分野にも順応できる適応力の高さを感じました。
分野に縛られることなく、仕事を前向きにしたい、という高い志を持っておられます。
ただ、転職市場では、
・分野を絞り込んで活動しないと本意が伝わらない
・転職市場での武器となる得意分野がほしい
・30歳以上という年齢の壁を乗り越える必要がある
という大きな3つの壁がありましたので、それを回避できるであろう方法をお話いたしました。
私の本業は、人材事業とWEBコンテンツ事業の会社経営ですので、このあたりは得意分野です。
そして相談から早1ヶ月経ったのですが、GW明けに最終面接まで進まれるそうです。
転職が成功した暁には、役人廃業コムの経験者インタビューに登場していただく予定です。楽しみです。
3)20代の国家公務員専門職の方
◎ご相談内容
技術系の仕事を6年間しているが、知人を通して同業関係の会社から誘いを受けている。
一生公務員で終わるのは嫌なので辞めるかどうか悩んでいるが、待遇面を心配している。どのように考えればいいのかアドバイスが欲しい。

レアケースです。
なかなか国家一種のキャリアさんを除いては、公務員がヘッドハンティングされることはかなり希です。
確かにこの方は、転職市場でも十分に買い手が見つかりそうな優秀そうな雰囲気を醸し出されていました。
待遇面の心配ですが、正直なお話、よほどなことがない限り役所時代よりも民間企業のほうが待遇が良くなることは多くありません。それは基本給に限ったことではなく、各種手当、有給制度、福利厚生など全般を通じてのお話です。
役所と民間企業で働く際の違いやメリット・デメリットに特化し、様々な事例などをご紹介させていただきました。
また、別問題として役所時代と同じ同業関係に転職していいのかどうかというお話をさせていただきました。
4)40代の消防隊員の方
◎ご相談内容
仕事自体に不満は特にないが、以前から田舎暮らしをしてみたいと考えている。
収入は減るだろうが農業に大変興味を持っているので、どのタイミングで退職を決断すればいいのかアドバイスが欲しい。

「仕事には特に不満はないが、やりたいことを達成するために退職を考えている」という最近じわじわ増えているご相談事例かもしれません。
かくいう私も同じような思いで退職をしましたのでよく分かります。
私も仕事にそこまで大きな不満はありませんでしたが、定年になった頃の自分を想像したときにガッカリ感、一度きりの人生に起業という挑戦をどうしてもしたくなったことから退職を決意しました。
ご相談の方は、勤続20年以上の方でしたので、共済年金の受給資格との関係や、実際に田舎暮らしをされている元公務員の方の事例などをご紹介させていただきました。
5)20代の地方公務員行政職の方
◎ご相談内容
なんとなく公務員になってしまったので、特に公務員への思い入れはない。
前々から起業したいと考えているので、須田さん(私)の起業時の苦労話しを聞かせてほしい。

起業をされたいと強く考えられている方で、私の起業時の経験談に興味を抱かれお問い合わせをいただきました。特に視点が成功話ではなく苦労話というのはいいですね。初めから成功する人なんて希ですし、苦労話や失敗談からのほうが多くを学べますから。
・退職前後の職場の雰囲気
・退職後から会社設立までの経過
・起業直後の会社や事業状態
・起業1年目の売上・収入
・複数で起業することのメリット・デメリット
・軌道にのるために何をしたのか
などのお話をさせていただきました。
起業1年目はとにかく苦労しましたので、記憶によく残っています(笑)
まあでも役所時代とは180度違う世界に毎日が楽しくなったことは間違いないです。
以上です。
今のGWシーズンは5月病になりやすい時期ですので、悩むことが非常に多くなると思います。
もう少しで相談件数も300件になりそうですので、多少なりとも進路の指針アドバイスはできると思います。
ご相談をご希望いただける方は、個別相談案内のページをご覧ください。
色々と興味深いお話は十分にさせてもらえる自信はあります。

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