【公務員からの教え~1-7】 大阪市か京都市か

猛烈に勉強を開始してから3ヶ月ほど経つと、季節はすっかり春から初夏に向かっていた。
この頃になるとどこの公務員試験を受けるか決める必要がでてくる。
公務員試験は、
・国家1種
・国家2種
・地方公務員試験
の3つがメジャー試験で、それぞれを併用はできるものの、地方公務員試験はだいたいの都道府県や市町村が同じ日に試験を行うので、1つしか受けることができない。

当時は、地方分権が声高々に叫ばれていた時代でもあったので、国家公務員より地方公務員となり、より地域に密着し、地方からより良い行政を創ることができる公務員が自分の目標だった。
そしてさらに実は当時の受験本命は最終的に合格した「大阪市」ではなく「大阪府」だった。
ただ、大阪府は早々に諦めることにした。
なぜなら、市町村より都道府県のほうが大きな仕事ができるイメージがあったものの、なにせ多額の財政赤字を抱える大阪府。
その募集採用人数は限りなく少なく、確か事務職の募集が10人ほどだったと思う。
募集人数が募集人数なので、採用倍率も異様に高く記憶では50倍近く。
結局、かなりの狭き門ということもあり、大阪府の次に馴染みがあり、関西経済の中心都市でもある「大阪市」か、大学で通っていた「京都市」のどちらかを受けようと考えた。
正直、自分から見ると、両市の違いはあまり感じられず、また公務員試験の採用倍率も似たり寄ったりの15倍くらい。
経済の大阪市か、観光の京都市かくらいしか自分の中では区別がついていなかったのも事実だけど。。。
結局、どちらの市に行っても、おもしろい仕事ができるんじゃないだろうか、と仕事面からの判断は五分五分の状態がしばらく続いたものの、かなり悩んだ末に最後は大阪市を受けることにした。
それはあまりにあっさりとした決断で・・・
続く・・・
【まとめリンク 第1章 公務員試験】
1 大学院へ
2 プライオリティを身につけろ
3 役所と起業家精神
4 イカした公務員を発見
5 役人らしくない公務員
6 公務員試験5ヶ月前からの勉強
7 大阪市か京都市か
8 大阪市を受験した理由
9 試験当日
10 まさかの合格
11 記憶にない2次試験
12 いよいよ最終面接
13 合格発表
14 恩師からの言葉
15 合格発表後の懇親会
16 大学院中退へ

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