「公務員を辞めたい」というテーマ

昨日に続いて”脱”公務員ネタを。
アクセス解析をみると、自分のブログにはこ1年間の間、毎日必ず「公務員 辞めたい 」というキーワードで訪問してくださる人が最低でも1日10人はいる。
全国の公務員数は約400万人。
自分の感覚では、100人中公務員を漠然とでも辞めたいと思っている人は30~35人、本気で辞めたいと思っている人は10人くらいだと思う。
400万人の10分の1で約40万人が公務員を辞めたいと思っていると勝手に感じている。

漠然と辞めたいと思っている現役公務員の人の主な理由は、
・仕事にやりがいを感じない
・前から○○の仕事がしてみたい
・もっと自分に合う仕事があると思う
など仕事関係の悩みからを原因とするものが多いように思う。
一方で本気で辞めたいと思っている現役公務員の人の主な理由は、
・人間関係に疲れた
・上司(同僚)とソリが合わない
など人間関係の悩みからを原因とする場合が多いように感じる。
これらはあくまでも起業後今までに直接お会いした方やメール相談などをいただいた何十人の方の平均値なので、かなり主観的なものかもしれないけど、そんなには外れてはないと思う。
辞めたいという理由は人それぞれに様々なので難しい問題だが、1つだけ世間一般から共通して思われるのは、、公務員を辞めることは非常に「もったいない」と思われているということ。
公務員を辞めたい=なんてもったいない
というのが世間一般の認識だと思う。
うちの会社は求人業界がメインの会社なので、色々な会社、それは上場企業から零細企業、はたまた一般的にブラック企業と噂される企業まで色々な企業をみているけど、確かに公務員ほど色々と恵まれている仕事環境はそうそうあるものじゃない。いや、滅多にない。
充実の福利厚生、病気や怪我などでの長期休業にもしっかりした支援態勢、何だかんだと守られる勤務体系、不払いがない毎月の給料支払、そしてクビにまずならない安定性など今思っても役所の働く環境は民間企業に比べ抜群に整えられている。
ここで自分が提起したいのは、こんな非常に整備されている仕事環境を辞めることを「もったいない」という感覚で捉えるのではなく、これらを「失う危険性を感じているかどうか」ということ。
よく「失ってから初めてその大切さに気づきました」という言葉を聞くけど、まさに公務員の仕事環境は失ってこそ初めて分かるありがたみ、に該当するものだろう。
この「ありがたみ」を職場の人間環境が悪いからとか、ソリが合わない上司がいるからという理由で放棄することの危険性をどれだけ感じているのかを今しっかり認識すべきだと思う。
自分から見たら、
◎職場の人間環境が良くない
→民間企業に転職しても、起業しても社会生活を営む限り人間関係は避けて通れないうえに、平準化すると民間企業のほうが色々な面でヤバイ人たちやシガラミは多いように感じる。
◎上司とソリが合わない
→民間企業、とくに中小企業なんて上司との関係はよほど役所より濃いものになる。
しかし、よくよく考えたら公務員組織ってのは数年に必ず一度の異動という最終の武器があるから時間が経てば解決する可能性がある。
結局自分が言いたいのは、人間関係に疲れ、うつ病になる直前、もしくはなってしまった場合はやむを得ない場合もあるとしても、一般的に人間環境に疲れたというありきたりな理由で、公務員の身分を捨てたいというそのリスクの大きさ、危険性をしっかり認識できているかどうか、ということ。
公務員を辞めるのは簡単でも再度の復帰はもう2度とできない、ということをしっかり認識して公務員を辞めたいかどうか、辞めるかどうかを検討すべきじゃないだろうか。

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