行動すること、意見を集めることの大切さ

先日6日の元公務員を中心とした食事会開催日の前々日に「現役公務員ですが参加可能でしょうか」とメールをいただき会に参加された方がおられます。
その現役公務員の方から嬉しいお礼メールをいただきましたので、ご本人承諾のうえ、この記事の下記にご紹介をさせていただきます。
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須田 様
本日は、食事会に参加させていただき、ありがとうございました。
実は今日の食事会の情報を知った時から、ずっと気になっていました。

ただ私は現職の公務員で、今度の3月で退職したい意向を相談という形で口頭で上司に伝えて、慰留されている中途半端な状態だったため、参加は難しいかと思って、あきらめていました。
2月4日「退職された方、退職を迷っている方、ぜひ、ご参加ください」
というミクシィのつぶやきを見て、思い切って、須田さんにお問い合わせをして、本当に良かったです。
今の私の状況は3月に退職するならば、2月末には上司に正式に退職届をださなければならない。
退職後にやりたいこともある。
(大学院に行って心理学の勉強して資格をとり、カウンセリングを仕事にしたい)
しかし退職後の仕事が決まってはいない。大学院にも合格していない。という状況でした。
次が決まっていないことが上司の慰留の最大のポイントでもあり、自分自身の迷いにもつながっていました。
一方で、12年勤めても、どうしても役所になじめない感覚をいまだに持っています。
たとえば住民対応などで懇切丁寧に行うと、住民の方は満足してくださるにもかかわらず、上司からは「あんまり丁寧にやりすぎると、「あの人はやってくれた」「話を聞いてくれたのに・・・」と同僚や後任への苦情につながるから…と、横並び一線の対応を求められるといった閉塞感などです。
今日、元公務員のみなさんの体験を聞かせていただいたり、自分の状況をみなさんに、お話させていただき、現職の公務員とは全く違った角度からのご指摘・アドバイスなど、とても新鮮でした。
・どうしてもなじめない感覚があるなら、辞めてもいい。
・辞めてみないと分からないこともある。
・今度の3月で辞めなければいけない事情がないのであれば、退職を1年のばして、せめて大学院に受かってからやめるほうがいい。夜間の大学院があるなら、そちらも選択肢に。
・心理の仕事は臨床心理士資格にこだわらなければ大学院に行かなくても出来る。
・転職活動で「資格なし」「30代」は厳しい。1歳年を重ねても資格ありのほうがいい。
・実際にボランティアなどでもカウンセリングをしてみてスキルを身につける方法もある。
・実際に転職活動をして、自分の市場価値を知ることも重要。
わずか1時間半で、「退職したほうがいい」「辞めないほうがいい」という二択ではなく、これだけ様々な価値観を聞けたことは、自分自身の新たな発見にもつながりました。
みなさん、ほんとうに優秀で素敵な方ばかりでした。
今回、このような貴重な機会を企画していただいたこと、それに参加させていただいたことに心から感謝します。
公務という世界は様々な意味で特殊です。
一時期でもその共通の経験をしたということは、ほかにはない共通点であり、ご縁だと思います。
こういったご縁はぜひつなげていきたいなと思いました。
またこういった機会があるならば、大変嬉しく思います。
今日、あらたに得た価値観を元に私も今後の自分のキャリアを考えていきたいと思います。
今後も公務員プラス愛読させていただきますね。
まだまだ寒い日が続きます。どうぞ、ご自愛ください。
長くなってしまいましたが、今日は本当にありがとうございました。
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このようなお礼メールをいただけることは大変嬉しいです。
そして、私がこの方がされた今回の一連の行動で素晴らしいな、と思った点が2つありますので、今回はそれについて書きたいと思います。
1つ目は、まずその行動力。
今回の食事会は、原則としては元公務員の方々を中心とした会の企画であったため、やはりなかなか退職しようかどうか悩んでいでいる現役公務員の方は申込や問い合わせをしづらかったと思います。
現にこの方以外からはありませんでした。
が、この方はダメ元承知の上で「参加可能でしょうか」と問い合わせをされてこられました。
こういったダメかもしれないけどとりあえず試してみよう、という行動はとても大切なことです。
ダメと言われたなら「あぁ~やっぱりダメだったか」とすっきり諦めればいいだけですし、逆に「参加OKですよ」となれば儲けものです。
たいしたリスクが伴わないなら、まずは行動してみる。
勇気がいることかもしれませんが、とても大切なことではないでしょうか。
2つ目は、実際に退職された様々な方々から意見を集めようとしたことです。
今回、実際に退職された元公務員の方々から一気に意見やアドバイスを受けられる機会を得たことで、ご本人にとっては大変良い機会と刺激になったことと思います。
公務員を辞めることはまだまだ珍しいケースですので、しっかりと退職と今後について考え、信頼できる方に相談をするなどして準備をしないと退職後には大きな後悔をしかねません。
ただそうは言っても、なかなか相談できる方が周囲にいない方は多いのではないでしょうか。
同僚に相談しても本気とは受け取ってもらえず適当に流される可能性も高いでしょうし、友人に話しても「公務員を辞めるなんてもったいないよ」と言われるのがオチでしょう。
では、誰に相談するのが最適かといえば、やはり同じ環境・境遇から実際に退職された元公務員の方々ではないでしょうか。公務員の悩みは公務員の仕事を経験した人にしか分からないと私は思います。
今回、この方は退職の先人である元公務員の方々から実際に様々な話しを聞かれ、アドバイスを受けられようとされたことは大変良い刺激になったことと思います。
実際に退職するしないに関わらず、多くの意見や情報に触れ、それを退職判断の材料の一つにすることは何かマイナスになることではないと思います。
今回のこの方からの嬉しいお礼メッセージを受けたことで公務員プラスでも様々な方に相談できる環境を整えたいな、と思うようになりました。
何ができそうかいま真剣に考えているところですので、良い企画が生まれれば早速実践していこうと思います。

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